【大塚屋 大塚社長の布日記】#013 人気プリント生地「にゃんこだ和」誕生の秘密を探る回。

ぬのにちは♪

大塚屋の社長でございます。

大塚屋ネットショップの和調生地の中でも、とりわけ人気なのが「にゃんこだ和」シリーズです。

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私が思うこの「にゃんこだ和」シリーズの一番の特長は「ディティールの緻密さ」にあるととらえています。

たとえばこちらの「かぶきだにゃー」。ひとつの布地の中に、かぶきにまつわるさまざまな衣装・さまざまな表情をしたニャンコがいます。

布地を眺めていると、こんな疑問がわいてきます。

「いったい、どんなふうにこの緻密でユニークな図案が創造されていくんだろう?」

――というわけで、この布地の起源をさぐるべく新幹線に乗り、図案を企画された方のもとへと取材に行きました。

かならずしもこの限りではないですが、布地の図案とはこんなイメージで進行していきます。

まずは原案を練る、デザイナーさん。アイディアを練るプランナーさんと言い換えてもいいかもしれません。その案を元に、図案屋さんが布地用にシームレスな柄送りとなるように図案化されます。今回私が取材したのは、この最初のデザイナーさんにあたる方です。

そして、その取材によって撮影しましたのが、おそらく「にゃんこだ和」史上初公開となる、「アイディア原画」です。

この布地「せんすだにゃー」の原画が、こちらです!

――衝撃でした。手描きの鉛筆で細部まで描かれた、にゃんこの扇子模様。消しゴムで消しては描き直し、また消しては描き直しの痕跡が、しっかりと伝わってきます。

想像していた以上に、最初のアイディアの時点でしっかりと模様が練りこまれてます。

続いて、「かもんだにゃー」の原画が、こちらです。

――扇子模様と同様に、すべてアナログ絵が元になっています。フレームの線の太さも、全体のバランスを見ながら念入りに調整されています。

そして、冒頭の「かぶきだにゃー」の原画が、こちらです。

――感動でした。衣装のみならず、活き活き描きこまれた表情や、ねずみのアイディア。まるで映画のプロットを拝見しているような感覚になりました。

この原案だけでも充分に素晴らしいのですけれど、図案制作においてさらに重要なのはこの後です。

原案を元に、図案屋さんが「布地の図案」として仕上げてくださいます。このイメージのキャッチボールが上手に進行できることが、名作図案になるかどうかの分かれ道なのです。

その点においても、「にゃんこだ和」を手がけられているお二人はその道に熟練したお二人です。例えば、さきほどの「かぶきだにゃー」の表情。ともすれば目鼻の角度や大きさ・位置が少し違うだけでも、まったく異なる表情になってしまいます。ところがこのお二人の手にかかれば、図案は見事な仕上がりとなっています。

――「にゃんこだ和」の図案ができるまで、いかがでしたでしょうか。

「AI」の発展にともない、もしかすると今後や図案についても「AI」が活用されていくシーンが増えるかもしれません。その活用を否定はしないですけれど、こうして手描き原画を元に図案ができあがっていくことを知ると、まるで「炊き立てのご飯でにぎってもらったおにぎり」のような温かみを感じて、ますます「にゃんこだ和」シリーズが好きになりました。

「にゃんこだ和」シリーズは、今回ご紹介したデザイン以外にも展開がございます。以下のバナーより、ぜひ商品ラインナップをご覧くださいませ。

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