【大塚屋 大塚社長の布日記】#027 プリント生地づくりの、色へのこだわり。

ぬのにちは♪

大塚屋の大塚でございます。

 

突然ですが皆さま、よくプリント生地の端のほうに印刷されている、このようなカラフルな色の並びについてご覧いただいたことはございますでしょうか。

一番オーソドックスなのは、「」 → こんな感じでカラフルな丸印が描かれているタイプです。テーマによって、この駄菓子柄のように個性的な形をしているものもあります。

じつはこの丸印、昔ながらの「スクリーン」などのプリント技法を用いる際の、「生地に使用されている色」を表しています。

そのため同じデザインでも、配色によって色の使われ方は異なります。ざっくり「いろんな色の版を重ねて制作する版画」のような想像をしていただくとわかりやすいと思います。

例えばこの布の場合、マルをつけた列が、背景色を表していますね。ピンク地ならピンク、赤地なら赤、緑地なら緑といったように、そのマルの場所と本体で使用されている場所は一致するようになっています。

そして、背景色に対して、そのほかの色がはっきりと見えるように工夫されています。例えば緑地の背景の場合、中央の緑色を明るい緑にすることで色同士が引き締まります。

そんなわけでこの度、この色への興味から、どのように色組みがなされていくのか実際の制作現場を見学してきました。

 

\ その際に拝見した資料が、こちらです /

パソコンでの彩色が普及した現代でこそ、画面上でシミュレーションをしやすくなりましたが、かつてコンピュータの製作がまだ主流ではなかった頃は、このように実際に色を並べながら配色を考えられていたそうです。

長年の経験から、この色の組み合わせを見ただけで、頭の中で全体の色合いが想像できるとのことでした。現在ではパソコンも併用されているそうですが、やはり最終段階の細やかな色指定は、布地を貼ったほうが染色工場さんに意向が伝わりやすいそうです。

さらに驚いたのは、ここからです。

「緑」に限ってみてみても、このようにあらゆる緑色の生地がスクラップされていて、この中から吟味・調整を重ねられているのです。

さらに驚いたのは、ここからです。

「緑」のシートは一枚と思っていたら、同じくらいのボリューム感で貼られた「緑」のシートが5枚ありました。

さらに驚いたのは、ここからです。

シートに貼りきれない無数の緑の布が、大切に保管されていました。

緑のみならず、赤やピンクもこの通り。

 

――頭の中で色の組み合わせを思い描き、そのイメージに忠実なカラーを無数の布小切れから選び、並べる。

その職人技に、たいへん感動いたしました。

 

ちなみに、インクジェットプリント(デジタルプリント)は制作方法が異なるため、また別の流れでプリント生地ができあがっていきます。

知れば知るほど奥深い、布地の世界。こういった「色の組み合わせ」にも着目していただき、そのこだわりも含めてプリント生地選びをお楽しみくださいませ。

 

 

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