ぬのにちは♪
大塚屋の大塚でございます。
今回のブログでは、約半年間にわたって企画・準備を進めてきた、東京駅発・1泊バスツアー「大塚屋車道本店 お買い物満喫ツアー」 を終えて感じたことを、私 大塚屋代表の大塚の視点から綴ってまいります。
その前に、ぜひこちらのメ~テレさんがまとめてくださったYouTube配信をご覧ください。
ツアーの雰囲気や背景がコンパクトに紹介されており、このあと続くブログの内容を、より分かりやすくお楽しみいただけると思います。
ご参加くださったお客さまからのアンケート結果

まずは、開催後に実施したお客さまアンケートの結果をご覧ください。
バスでの長時間移動に関するお声や、滞在時間の短さについてのご意見など、改善点もいくつかいただきました。一方で、ツアー全体の満足度については「とても満足・満足」が100%という結果となりました。
開催前の目標として掲げていたのは、「来てよかった!と感じていただけること」。
その目標に対して、このような評価をいただけたことに、正直ホッとしましたし、心から嬉しく思っています。
ここからは、時系列に沿って当日の感想を書いていきます。
ツアーご予約開始~ツアー開催確定までの日々
今回のツアーの予約開始は、2025年9月1日の月曜日でした。
開催にあたって、どうしても超えなければならなかったハードルが「最少催行人員30名」。事前に何度も情報発信を行い、「もしかしたら予約開始と同時に満席になるかも?」という淡い期待も抱きながら、受付をスタートしました。
しかし、初日にお申込みいただいた人数は11名様。
3万円以上する遠距離のお買い物ツアーに、これだけのお客さまが手を挙げてくださったことは本当に嬉しかった反面、30名様までの道のりを思うと、不安も一気に押し寄せてきました。
締切日が近づいても、なかなか開催決定のラインには届かず…正直、かなり焦りました。
この焦りを打ち消すためにできることは、地道な情報発信しかありません。
SNSやブログでの発信に加え、深夜のインスタライブで「僕のおじいちゃん(創業者)の手記」を朗読したり、「仕入れにまつわるビジネス論」を語ったりもしました。そうした発信を続ける中で、少しずつネットニュースやテレビ局、ラジオ番組などから取材のお声がかかるようになり、話題にしていただく機会も増えていきました。
ちなみに、冒頭のYouTubeをご覧いただくと、予約時点で公開していた「3つの特典」に加えて、「7つのサプライズ特典」が用意されていたことがわかります。
中でも「プチはぎれ大会」は、かなりパワーのある企画でした。もしかすると、これを事前に公開していれば、もっと早く多くのお申込みをいただけていたかもしれません。
それでも今回は、「特別感」よりも「普段の大塚屋の世界観の中で、思いきりお買い物を楽しんでいただくこと」を大切にしたいという、私自身のこだわりがありました。
そのため、あえてサプライズは伏せたまま、コツコツと情報発信を続ける選択をしました。
――そしてついに、念願の30名様のお申込みに到達し、無事に開催決定が決定しました!
(最終的にはキャンセルなどもあり、当日は25名様での開催となりました)
ツアー開催1日目。いきなり、交通渋滞発生!
迎えた開催当日、いきなり想定外の事態が起こります。
東京から名古屋へ向かう途中で交通渋滞が発生し、到着時間が大幅に遅れる可能性が出てきたのです。
到着後はランチ、その後に店内ツアーというスケジュールを組んでいたため、場合によっては大幅なプラン修正が必要になります。
ちなみに渋滞の連絡を受けたとき、私はYouTube放送内で出てくる黒板に「鳥さんの絵」と「お迎えメッセージ」を書いている最中でした。
今見返すと、その鳥さんの表情に、当時の動揺がしっかり表れている気がします。
すぐにホテルのメルパルクさんへ連絡し、到着後の時間を少しでも有効に使っていただけるよう、ランチと同時にチェックイン・ルームキー配布を行うプランに変更。また、バス移動中の退屈を少しでも和らげるため、急きょ「大塚屋の大倉庫ツアー」をインスタライブで配信しました。
到着、ランチ、そして店内ツアーへ
バスは予定より約1時間遅れで名古屋に到着。
ランチの開始は14時過ぎとなってしまい恐縮でしたが、食事の席で2日間の流れをご説明すると、皆さま終始あたたかく、和やかな雰囲気で耳を傾けてくださいました。
ランチ後は、メルパルクさんから大塚屋車道本店へご案内。
初日のサプライズ企画として用意していたのが、「大塚屋社長の店内ツアー」です。15時・16時・17時の3回に分け、少人数ずつ店内をご案内する内容でした。
遠方からわざわざご参加くださった皆さまが大塚屋のどんなところに興味を持ってくださっているのか、それを直接知りたいという思いもありました。
ところが実際にお話を伺ってみると、「服地」「毛糸」「帆布」「プリント生地」「刺繍」「パネル柄」など、好みは本当にさまざま。
ご興味に合わせてツアー内容を調整しようと考えていましたが、想定していた以上に多岐に渡っていました。
そして、そのタイミングで、ふと気づいたのです。
大塚屋の「強み」と「弱み」
まず実感したのは、大塚屋の「強み」についてです。
大塚屋車道本店には、約4万点の生地があります。
加えてレジンや本革、各種クラフト用品など、手作りに関わる商品も幅広く取り揃えています。さらにひとくちに生地といっても、バッグ、服地、カーテン、舞台衣装、和装、ドールなどなどなど…その用途は実に多彩です。
つまり大塚屋は、複数の「手作りジャンルの柱」が集まって成り立っているお店。
その集合体として、「大塚屋車道本店」「大塚屋江坂店」「大塚屋岐阜店」が構成されています。
流行の移り変わりによって、各ジャンルの勢いには波があります。だからこそ、多くの柱を持つことで、店舗全体としての安定を保つことができる。これこそが、大塚屋の大きな強みだと改めて感じました。
ちなみに社内では、その柱ごとに仕入れ担当者を配置し、きめ細やかな商品構成を行っています。それが、各ジャンルのラインナップの充実につながっています。
一方で、同時に「弱み」もはっきりと見えてきました。
それは、「これぞ大塚屋」という魅力を、限られた時間や範囲で伝えることの難しさです。今回の店内ツアーで、どこをメインにご案内するか迷ったこと自体が、その象徴でした。
これはクラフトマーケットなどの社外イベントでも同じで、「大塚屋イベント=お得なハギレ」というイメージは浸透していても、「大塚屋ブランドの商品はコレです!」と一言で示すのは簡単ではありません。おそらく社内スタッフに聞いても、それぞれ違う答えが返ってくると思います。
つまり、「品揃えの強み」に加え、「これぞ大塚屋と言える明確なブランド軸」が定まったとき、店舗としての魅力はさらに深まる。そんな指標を得ることができました。
初日で一番嬉しかったこと
手探りながらも実施した「大塚屋社長の店内ツアー」。
皆さまは随所で足を止め、お客さま同士でも自然と会話が生まれ、各フロアの商品を本当に楽しそうにご覧になっていました。
その光景を目にして、こちらまで胸が熱くなりました。
そして同時に、「地元のお客さま、聞いてください。東京からはるばる来てくださった皆さまが、この大塚屋を、こんなにも楽しんでくださっています!」と、思わず言って回りたくなるような気持ちになったのです。
――だいぶ文章が長くなってきたので、2日目については後日書きますね!

