ぬのにちは♪
大塚屋ネットショップです。
今回のブログは「生地」ではなく、「生地を着るための道具」、つまり「ハサミ」についてです♪
通販、実店舗ともに「大塚屋」では毎日、何十、いえ何百、いえ何千点という生地を裁断しています。「ものさし」で長さをはかり、お客様のご希望の長さで生地をカットするスタイルは、およそ70年前の創業当時からずっと続いています。
(変わったことといえば、昔は「メーター」単位ではなく「尺(しゃく)」単位で生地を測っていたそうです。ソーイングで必要な生地の量を意味する「用尺(ようじゃく)」という言葉に、その名残がありますね♪)
厚手の布から薄手の布、綿やポリエステルなど様々な生地を次から次へと裁断するためには、「ハサミ」もそれに耐えうるしっかりとしたものでなければなりません。
その使用している代表的なハサミが、こちらです。
\ 伝統のハサミ「庄三郎」 /
通販では今のところ販売していませんが、大塚屋車道本店(くるまみちほんてん)では、先がとがったタイプの「庄三郎」を販売しています。
\ 中央には「庄三郎作」の刻印が! /
新品のおろしたての「庄三郎」を使うと、(素材にもよりますけれど)まるで豆腐を切っているかのように織物をスイスイと裁つことができます。
ハサミを裏返すと、今度は「先玉付」の刻印がありました。「先玉」とは、ハサミの先端の丸い部分のことを指します。
\ 拡大してみました /
この「先玉」がついていることで、生地のひっかかりを軽減し、より素早くスムーズに生地を裁つことができます。(「先玉付」は大量に何度も生地を裁断するときに重宝するものなので、ご家庭でのソーイング用途としては「先玉なし」のほうがお値段も控えめなのでおすすめです)
ちなみに「庄三郎」に限らず切れ味はだんだんと落ちてきますので、包丁のように定期的に研ぐことが必要です。ですが、少しでも切れ味を長持ちさせるために、大塚屋では以下のような点に特に気をつけています。
「紙を切らない」・・・布以外の素材を切ると、あっという間に切れ味が落ちていきます。生地用のハサミは、生地専用のハサミにするのがオススメです。
「落とさない」・・・うっかり手がすべりハサミを落とすと、運が悪いと”一瞬”で切れ味が落ちてしまいます。研ぎ立てのハサミを落としてしまったときは、思わず「ワァーッ!!」ってさけびたくなるくたいショックです(苦笑)
でも「庄三郎」は、ほかのハサミに比べると比較的高価なハサミですがその切れ味は素晴らしいと思います。愛すべきハサミ「庄三郎」。「庄三郎」LOVE!
大塚屋ネットショップでは今日も明日も、「庄三郎」で生地を裁断し、皆さまのもとへ商品をお届けいたします♪